北海道の施設野菜
北海道では夏場を中心に施設野菜が定着している他、近年は太陽光利用型植物工場なども増えています。一方、異常気象の影響で、2011年冬の大雪や今夏の4つの台風によってハウスの倒壊・一部破損被害が多発し、その対策が急務となっています。本書では、1章で風雪害や高温・低温に負けないハウス構造、2章では病害虫対策やかん水方法などの共通技術、3章ではトマトやメロンなど主要作物ごとの栽培方法を解説しています。4章では道内外の植物工場事例を紹介するとともに、「ゼロ濃度差CO2施用法」など新たな管理法、5章では温度に感応して散乱光度合いを変化させる「散乱光フィルム」やICTやスマートフォン、クラウドを使った制御システムなど注目の新資材も紹介しています。施設構造から栽培技術、総合環境制御までを多面的に網羅した本は道内初。施設野菜生産者や指導者には必携の1冊です。
監修 川岸 康司
B5判 256ページ