北海道人たちの満州開拓 -大陸新農法を巡る攻防・終焉・再挑戦-
北海道農法は満州開拓の一翼を担った。しかし、満州国の成立から崩壊までの歴史書は多く出版されているが、北海道農法を中心に語られた歴史書は少ない。 本書は北海道の歴史研究家・高尾英男氏がさまざまな資料を基に、満州の農業開発にまつわる動きをテーマごとにエピソード形式でまとめ上げ、移住計画の始まりから北海道農法の普及に貢献した人物の動向を紹介する。併せて、ソ連軍侵攻による集団自決など、北海道人たちの悲劇を実録書から読み解き、開拓者の農作業や生活ぶり、終戦時の悲惨な状況の一端を伝えている。また、中国との国交回復後、ボランティアで稲作技術を移転した原正市氏、戦前は国の移民推進機関に所属、戦後に北海道北部で農業開発と自然保護を推進した松川五郎氏を紹介する。
北海道農法は満州開拓の一翼を担った。しかし、満州国の成立から崩壊までの歴史書は多く出版されているが、北海道農法を中心に語られた歴史書は少ない。 本書は北海道の歴史研究家・高尾英男氏がさまざまな資料を基に、満州の農業開発にまつわる動きをテーマごとにエピソード形式でまとめ上げ、移住計画の始まりから北海道農法の普及に貢献した人物の動向を紹介する。併せて、ソ連軍侵攻による集団自決など、北海道人たちの悲劇を実録書から読み解き、開拓者の農作業や生活ぶり、終戦時の悲惨な状況の一端を伝えている。また、中国との国交回復後、ボランティアで稲作技術を移転した原正市氏、戦前は国の移民推進機関に所属、戦後に北海道北部で農業開発と自然保護を推進した松川五郎氏を紹介する。